
先日、救急車を呼びました。
しかし、呼ぶまでに色々なことを考えてしまい、あとで先生に
「もっと早く来て欲しかった」
と言われてしまいました。
処置があともう少し遅かったら目覚めることがなかったかもしれない大切な人がもうすぐ退院できそうなので、このタイミングで、あの時の事を記しておこうと思います。
2021年は新型コロナウイルスの影響で、救急車が足りないという異例の事態となっていますが、どうか呼ぶことをためらわないで欲しいと思います。
眠り始めた人
寝てる……
普段からよく寝てはいた人でしたが、ご飯を食べては寝て、話し終わると寝て……など、本当によく寝ていました。
本当ならここで気付くべきでしたが、話しかけると起きて普通に話、ご飯もちゃんと食べるので、眠いだけなのかなぁと思ってしまいました。
身の回りに相談できる人もなく、病院に電話するほどのことでもないかなと思い、そのまま様子を見ることにしたのです。
寝すぎ??
次の日は訪問入浴でした。
身体を洗ってもらっている時も、きちんと受け答えできていたのですが、熱が高いということでアイスまくらをして様子を見ていました。
本人が病院に行くのはイヤだと言ってきかないので
「困ったなぁ」
と思っていました。
午後になって、またよく寝るようになりましたが、呼ぶと返事をして普通に話します。
でも、話し終わると寝息を立てて寝てしまう。
おかしいよなぁ。
絶対おかしいよなぁ。
でも、まともに話をするし……
そんなこんなで夕方になりました。
#7119とQ助君
話しかけると返事をして、自分の話もするのですが、私が話している最中に寝てしまう。
これはいよいよおかしい!!
そう思ったのですが、なかなか救急車を呼ぶ踏ん切りがつきません。
救急車を呼ぶかどうかを迷った時に参考になるものはないかを検索したところ、
#7119
というものを見つけました。
#7119!! しかし
#7119とは、救急車を呼ぶかどうか迷った時に、どのような症状なら呼んだほうがいいとか、このタイミングで病院に行った方がいいよというのを専門家がアドバイスしてくれる電話窓口です。
「おお! そんなサービスが! では早速!!」
と、電話してみるも……
なんとこの地域はまだサービス対象地域外……
「どうしよう」
そんなことを考えている間にも時間は刻々と過ぎていきます。
そんなこと考えずにサッサと救急車を呼べばいいじゃん
と思うかもしれません。
でも、
「近所に好奇の目で見られるかな」
とか
「大したことないのに救急車呼ばないでくださいって言われないかな」
とか、色々考えてしまい、なかなか踏み切れなかったのです。
そんな時に検索で引っかかったのが、
「Q助」
というアプリでした。
Q助とは
こんなアイコンのアプリなのですが、これを入れて起動すると
こんな感じで、今、患者がどんな状態かを選択できるようになっています。
いくつか質問が出てきますが、緊急だ!となった時点で
「救急車をよんでください」
と出てきます。
私は
「救急車を呼んでいいんですよ」
と言われている気がしてとても心強かったです。
そして119番
「火事ですか? 救急ですか?」
消防署の方は始めに必ずこうお聞きになります。
こちらが焦っていて、戸惑っていて、心細いこともちゃんとわかっています。
なので、しどろもどろになっても大丈夫です。
まずは住所が言えればオッケーです。
救急隊員さんは住所を聞いた時点ですぐにこちらに向かってくれています。
そして向かっている間にこちらの現状を聞いたり、救急車がどのように到着するからこうして待っていて下さいねとかの指示を与えてくれます。
「保険証を用意してください」
「お薬手帳があれば用意してください」
「帰宅時のために患者様の履物を持って行ってくださいね」
「救急車に同乗するときは、帰宅時のタクシー代などもいりますよ」
こういったことも、搬送時に教えてくれます。
救急隊員さんに言われた暖かいひと言
そして先生の言葉
そして始めの先生の言葉に戻ります。
「もっと早く来てほしかった」
本当にそうです。
反省です。
私が、私の大切な人の命を縮めてしまったかもしれません。
彼は脳梗塞でした。
幸い大きな後遺症は今のことろ見られませんが、今後どうなるかわかりません。
よく寝るなぁと思った時に気付いていれば。
訪問入浴の後すぐに救急車を呼んでいたら。
一番の後悔は、救急車を呼ぶことを恥ずかしいと思って躊躇したこと。
救急車を呼んで、大したことなかったら申し訳ないと思ったこと。
こんな時期だけど言いたいこと
救急隊員さんが到着したとき、私は
「もしかしたら大したことないかもしれません。すみません」
と謝りました。
すると隊員さんは
「おかしいと思ったらすぐに呼んでください! 申し訳ないとか思わなくても良いです」
と言ってくださいました。
こちらの地域はまだ救急車が足りないということはありませんが、地域によってはかなり厳しい状況のようです。
それでも、大切な人の様子がおかしいと思ったら、迷わず救急車を呼んでください。
もしも自分を後押しするものがないのであれば、#7119やQ助を使ってください。
大切な人を守れるのは自分しかいないです。
そして、医療従事者の方々はとても忙しく大変ですが、皆さん、患者を救いたいと思っていらっしゃいます。
自分が忙しいから、ちょっとは見殺しにしたいなどと思う人はいないはずです。
だから、躊躇せず、医療機関に頼ってほしいと思います。
私の大切な人は救っていただきました。
どうかためらわないで
迷ったら#7119 Q助
そして119番です。